2025年2月掲示

”人々”は残酷だが”人”は優しい(タゴール)

聖徳太子の十七条憲法には、有名な「和以貴為(やわらかなるをもって貴しとし)」の言葉の後に「人みな、党(たむら)あり。また達(さと)る者(ひと)少(すくな)し」と書かれています。これは「利害関係の一致するもので徒党を組むことは、無明の人々の思いが全体に波及して内部にも外部にも対立し合う」ということです。
しかし一人の人となれば無明であっても自己を見つめることが始まるのです。そうであれば他者を自分に重ね合わせ、手を差し伸べることができるのではないでしょうか。
私自身、多の中にあっても自分を確かめながら生きていきたいと願います。

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